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2013年5月 2日

三本目の矢如何

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ゴールデンウィークとなり、安倍政権の閣僚は総理以下外遊に勤しんでいるようです。

民主党政権下では、閣僚の外遊はなかなか野党から許してもらえませんでした。ひとつには震災後の復旧復興対応がトッププライオリティだったからということもあるでしょう。しかし、実はそのことは今も変わらないはずなのに、世の中やメディアの論調は変われば変わるもの。


安倍政権の三本の矢というのは、金融緩和。財政出動、規制改革(成長戦略?)です。

金融緩和は、上手くいっていて、円安、株高、円安及び株高による企業業績の向上、賃金上昇という「好循環」を生んでいます。

財政出動、これは、補正予算、本予算を組んだのみで、未だそれのおカネが実際に世の中に出回っていないので、効果はプラスマイナスいまのところゼロですが、これまでの補正予算等の経験則からいって、間違いなくプラスの効果は薄く、財政悪化というマイナスの遺産を残すだけでしょう。世の中はこのことに早く気づくべきだし、野党はこのことをしっかり追求すべきです。

さて、いわゆるアベノミクスといわれるもので、本質的に大事なのは三本目の規制改革です。規制改革といっても、医療や労働、農業、電子政府によるビックデータの開放といった大所に踏み込まなければ無意味です。ちまちました規制緩和をやっても、日本経済へのインパクトにはなりません。

これに踏み込めるかどうかが、日本経済再生の鍵。

経済財政諮問会議、産業競争力会議では民間議員から積極的な提案が相次いでいますが、霞ヶ関の抵抗が出て来ているのが現状で、徐々に改革の骨抜き/先送りがちらほら見えて来ています。そこを突破するのが政治主導。

今、民主党は自民党との対立軸作りに苦慮しているそうですが、純粋に与党の改革の足らざる点を堂々と攻めていけばよいのですが。


三村和也

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