2013年4月 2日
リフレ、国民栄誉賞
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今日の国会での予算委員会では、金融政策を論点に挙げる質疑者が多く、日銀黒田総裁、岩田副総裁が答弁していました。これまでは国会で予算委員会に出ていましたが、今日はNHKで拝聴。まあ、あまり変わらないですね。
日銀の金融緩和の姿勢は非常に評価できます。今日黒田総裁は銀行券ルールの見直しにも言及しました。
銀行券ルールというのは、日銀の長期国債の保有残高の上限を、日銀券(現金)の発行残高にするというルールで、つまり、発行しているお金以上には長期国債を買い入れしないということです。
むやみに日銀が国債を引き受けてハイパーインフレを起こさないようにする、という意図に基づく日銀の決めたルールですが、上限が日銀券の発行残高であることに合理的な根拠はないので、ぼくはこの超デフレ下ではこのルールは破棄すべきだと主張してきました。
とにかく、日銀の姿勢として、これまでの伝統的な、平時の金融政策ではなく、なんでもかんでも総動員してデフレ脱却するんだ、という意思がマーケットに伝わることが肝心です。そして人々の真理が「物価は上がっていくんだ」という気持ちになることが、感情論ではなく本当に経済論としてデフレ脱却を実現します。
ところで、話は変わりますが、突然、長島さんと松井に(なぜか長島監督はさんづけで松井選手は呼び捨てが通例のような気がしますが)国民栄誉賞というのは、参院選に向けた政権浮揚のための党略としか思えません。
最近国民栄誉賞が乱発されている気がします。むしろ、国民栄誉賞といのは、無名の、がんばっている隠れた逸材のような国民にこそ与えられるべきだと思うのですが、人気者の有名人に与えて政権の宣伝に使うような国民栄誉賞に昨今なりつつあり、その運用を変えるべきではないかと思います。
三村和也