2012年2月29日
憲法調査会
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4年に一度しかない2月29日は朝から雪になりましたね。朝の駅立ちを中止して、国会へ向い、政府との打ち合わせのあと、憲法調査会。
再開の第1回目です。これまでの民主党の憲法提言について改めて振り返り、いつまでも議論倒れに終わるのではなく、新しい憲法の制定に向けて実質的な動きにしていきたいと思います。安全保障については議論の分かれる論点があると思いますし、人権については、多いに議論して新しい人権を憲法で規定するようにすれば良いと思いますが、今日において最も大事な憲法論は、統治機構です。ねじれ国会のもとで、政治が動かない、決められない、リーダーシップのない政治になっている今の状況を脱し、リーダーシップと責任を取れる政治にするには、憲法の統治機構を変え、一院制か参議院の役割の分化、総理大臣の権限の明確化、また、予算のムダを無くすための単年度主義の是正。そして、目立たないながら、これまで60年以上に亘って憲法改正がなかったのは、96条の改正条項が両院の総員の2/3の賛成が必要であるという厳しい改正条項のためです。硬性憲法の性質は維持しつつ、この厳しい改正条項を変えて(2/3を1/2へ)、憲法改正の発議ができるようにする=国民投票ができるようにする=国民が憲法について判断する機会を提供できるようにするのが実は非常に重要です。ぼくの考えとしては、むしろ、9条や人権の議論をしていくと非常に時間がかかるので、改正条項「だけ」を先に憲法改正することのほうが良いと思っています。
三村和也