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三村和也ブログ

2012年2月 9日

普天間移設と米軍海兵隊グアム移転の切り離し

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今日報道されたように、米軍再編に関して、日米のDPRI(審議官級協議)で共同発表が行われ、今日の外務部門会議で説明がありました。

これまで、普天間の辺野古移設と米軍海兵隊18000人のうち8000人のグアム移転はセットでしたが、これを切り離し、米軍のグアム移転を先に進めるという大枠です。

沖縄の負担軽減という意味では進展。
米側の意図については、中国軍の影響拡大に対処するために分散化する?といった報道が様々なされていますが、あまり正しいものはないように感じます。


まだ日米両国でかっちりとしたものが決まったわけではなく、おそらく春くらいに行われるであろう「2+2」(日米の外務大臣と防衛大臣の会議)で決めるというものですが、今回の発表のキモは、

?沖縄の負担軽減のために米軍海兵隊グアム移転を先行
?海兵隊のうち、8000人を沖縄から外に移し、10000人を沖縄に残すという枠は変えない。つまり沖縄における一定の機動的軍事力は確保する
?普天間の固定化はしない

の3点。


まず、沖縄の負担軽減、嘉手納以南の基地返還を前進させるという意味で今回の動きを一歩めとして、政府においてさらに交渉を進めていってもらいたいと思います。

そして、同時に、米国がPACOM(米軍アジア太平洋軍)の前線をある程度グアムに集約するという考え方からして、今後は米軍とのいっそうの連携が重要になります。運用面での協力強化と共同訓練などをさらに強化させたいと思います。


三村和也

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