2011年6月23日
来年度予算編成の基本方針
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野田大臣は、いつも政局の話はまったくせず、政策の話オンリーだ。
今日はぼくから来年度予算編成についてお願いをさせてもらった。ここ数年、我が国は不幸なことに毎年毎年この時期、すなわち6月に、総理大臣が辞める、辞めない、といった政局になっている。
予算編成は、毎年、8月31日に概算要求の締め切りがあり、12月までに閣議決定され、年度末までに国会の審議を経て決まるスケジュールだ。各省庁での作業を逆算すると、6月に、来年度予算の基本方針をカッチリ決めておくのが、あるべき姿。
昔、小泉政権の時「骨太の方針」というものを経済財政諮問会議で決めていたものがそれだ。
しかし、今、この時期に総理大臣の辞める辞めないというグダグタを続けているため、その基本方針が出来ない。昨年も同じような時期に総理交代劇をやっていたがために、「一律10%削減」といったようなものしか出来ず、極めて評判が悪かった。各省庁が予算編成作業に着手する夏の前というこの時期は、実は政治主導で予算編成をするために極めて重要な時期なのだ。
来年度予算については、ぜひとも政治主導で減らすべき所は減らし、つけるべきところはつける、というメリハリを付けるべく、基本方針をしっかり作ってほしい、ということを財務大臣にお願いをした。
もちろん、二次補正、三次補正と震災対応のものも大事だが、そのために本予算の編成がおろそかになるのは本末転倒だ。
三村和也