2010年11月10日
ソマリア海での海賊対処
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今日も朝から補正予算の審議だが、昼の時間、海賊テロ防止特別委員会のメンバーの勉強会で、外務省や国交省、防衛省から海賊対策について話を聞く。
世界における海賊の発生状況は近年増加傾向で、ひとつの特徴としては、以前はマラッカ海峡での発生が主だったが、今はソマリア沖、アデン湾での海賊発生状況が急速に悪化していること。
ちなみに09年の発生件数は264件(全世界では406件)。
ソマリアの海賊が増加した背景は、1992年以降ソマリア北部が無政府状態となったこと。沿岸部の法執行能力が崩壊し、漁民や保安要員、民兵が海賊に転じた事情がある。
我が国としては、2009年に海賊対処法を成立させ、ソマリア沖での海賊対処、護衛を行っている。それと同時に海賊の根絶にはソマリアの無政府状態の解消が必要なわけで、そういった意味でも、民軍双方での国際協力活動が、平和創造国家としての我が国にはより必要であるという思いを新たにした。
三村和也