これから我が国は何をすべきか
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暑い夏の選挙だった。様々な制約条件の中、「8ヶ月間の政権運営で何を達成し、何を反省すべきか」「これからすべきことは何か、それには何が必要か」必死で街頭で訴え続ける選挙戦であった。
結果は、与党過半数割れという厳しい結果となった。投票先としては民主党がトップではあるが、獲得議席数では自民党がトップ。結果は結果として厳粛に受け止めなければならない。
今回の選挙。10議席減となった原因を、総理の消費税をめぐる発言に求めるのは簡単だが、そうした発言を許してしまった党の体制、この8ヶ月間の政権運営、達成した改革のアピール不足、政治とカネの問題などトータルの民主党への評価であるとの認識のもとに、真摯に反省と総括を行って、今後の政権運営に活かさなければならない。
ねじれ国会となり、政権運営は困難となるが、後ろ向きなことばかりではない。
「これから我が国はなにをすべきか。」
選挙期間中、私は「行政改革と成長戦略」と繰り返し訴えてきたが、このことは今回の選挙結果を受けてもまったく変わらない。
今回の選挙では、みんなの党が10議席を獲得し、「躍進」と言われた。政権運営は困難となるが、公務員制度改革は、これを機に逆に本質の議論を徹底的に進める良い機会ではないか。徹底した行政改革への有権者からの賛同が今回の選挙で大きかったのだという理解のもとに、民主党が本家本元である行政改革を、具体的に国家公務員の総人件費2割カット、国会議員の定数削減といった問題に関して政権与党として野党との議論をじっくり進めながら、改革を断行していく。
さらに、景気回復と成長戦略を野党との徹底的な国会での議論をしながら、具体的に進めていく。
政権交代後の国会では、政策論議が極めて不足していたことに大きな不満があった。今後はまさに国会での論戦を通じてよい政策を生み出していくスタイルを確立していく好機だ。
いずれにせよ、日本の政治が大きく動く変革期である。
その時代の変革期のフィールドに自分が国会議員としていることの使命と責任の大きさを認識しながら、ひとつひとつの事態に正面から取り組んでいく。
時代を創る。これからが、本番だ。
三村和也