勉強会
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今日は、20数名、主に経営者の方々やご支援頂いている方々にお集まり頂いて、第1回の「日本の成長戦略を考える会」を横浜で開催しました。「成長戦略を考える会」というネーミングではありますが、定期的に、スピーカーを招いて開催する勉強会です。
今日は、田村謙治内閣府政務官にお越しいただき、政策全般についてお話いただいた。
田村政務官の話は個人見解も含むお話で、政府の一員としてのお立場もあると思うので、ぼくの判断で議事録の掲載はやめておきます。田村政務官が到着するまでの30分間、ぼくのほうでお話をしたので、その概要を以下に。
◎事業仕分け
第2弾がスタート。今まで閉じていた「予算編成」の中身を公開し、「情報公開」をしたことが画期的であり、政権交代なくしてはなし得なかったもの。
事業仕分けの一番大事なポイントはその「権力」である。
有権者やマスコミが注目する事によって、事業仕分けに「権力」が与えられ、下された裁定にオーソリティがついた。
◎マニフェスト策定作業の進展
新年度に入って党内の雰囲気がだいぶ変わった。それは、新人議員が活発に政策論議をしていること。事業仕分けの事前調査でも新人議員96人が仕事をしており、マニフェスト策定の議論の中でも、規制改革などのテーマで活発な政策論議がなされている。まさに官僚依存から政治主導への移行。
国会議員が議論し自ら働くといった、本来の民主党らしい姿勢に戻りつつある。
◎支持率の低下とリーダーシップ
鳩山政権の支持率について、低下の要因になった問題の1つは、政治と金の問題があった。
ただ現在の支持率下落は、リーダーシップや調整能力の欠如、普天間、高速料金の迷走のなどに起因するのではないか。だとすれば、問題はより大きい。極論すれば、政治と金の問題は個人の問題だが、政権のマネージメント能力不足は、危機感を持たなくてはいけない。
高速道路新料金の問題もマネージメント能力の問題である。
道路を作って欲しい側と高速料金が安い事を望む側と、両方に良い顔をしようとするのは今の財政状況では無理がある。
私は与党の一員であるし最後まで首相を支えるが、やはりマネージメント能力の立て直しは喫緊の課題ではないか。
この問題は政権や党が悪いという事ではなく、新しいシステムの試行錯誤の中での問題である。旧政権では、その調整を全て官僚が担っていた為に問題が起きなかった。
しかし、政治主導への移行の過程で、官僚依存の調整プロセスが抜けてしまった。政策決定のプロセスをきっちり作る事が急務である。
◎普天間問題について
本来は政権交代というのは、外交政策を変える最大のチャンスであったが、現政権は前政権の方針を踏襲した為、そのチャンスを逃してしまった。
5月末までの「決着」を約束したからといって、性急に結論を出そうとすれば、国内/対米関係双方にダメージがうまれることにはならないか。やはり、腰をすえて、長い時間をかけて米軍再編の議論をゼロベースで仕切り直すべきではないか。
ここで田村政務官が到着してバトンタッチ。1時間半に渡って、議論が盛り上がりました。
みなさん、ありがとうございました!
三村和也