三村の決意表明
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みなさんこんばんは。
今日は、平日の夕方にも関わらず、大変大勢の方に南公会堂にお集まりいただき、本当にありがとうございます。
ただいま、県連代表の笠ひろふみさん、連合事務局長の野村さん、尊敬する先輩である野田よしひこさん、脱藩官僚の先輩、鈴木寛さん、田村謙治さんから、本当に熱い熱い応援をいただきました。
何も無いゼロの状態から、政治の道に飛び込んで来た、若輩の私三村和也が、本当に多くの方に支えられて、今ここに立てる喜びを、みなさまへの大いなる感謝とともに、噛み締めております。
地元2区の県会・市会の先輩方、連合神奈川、労働組合の皆様には、私三村を、本当に全力で支えて頂き、ありがとうございます。
そして今日もたくさん、お集まりいただいている、ボランティアのみなさま。お仕事やご家庭があるにも関わらず、私三村の活動をご支援いただいています。三村和也の選挙戦の、大きな特徴となっている、ボランティアのみなさま。本当にありがとうございます。
そして、私の家族にも支えてもらっています。
私は、今年の初めに約10年間勤めた経済産業省を退職して、政治の世界に飛び込んできました。
私の夢を追いかけるために、家族を巻き込んでしまっていることには、1人の社会人として、また、一家の柱として、申し訳ないという思いがあります。
しかしながら、私は、昔からの夢であった、政治の世界に、飛び込んで参りました。昔からの夢であると同時に、政治の場で日本を変えることが、自らの使命であると感じたからです。
なぜ私が霞ヶ関の官僚としての安定した生活を捨てて、政治の世界に挑戦することを決意したのか。
霞ヶ関での約10年間の仕事、率直に申し上げて、やりがいもあり、楽しい仕事でした。
私もまだまだ若輩ではありますが、霞ヶ関では、幸運にも、エネルギー政策やIT政策、安全保障など、その時々の最も重要な政策を担当する部署を歴任させて頂くことができました。
今の日本の国家の意思決定というのには、実は与党の政治家はほとんど関わっていません。各省で、政策を決めて、政治家のところには、決まった後のものを持っていて「こうなっているから、国会ではこのように話してください。国際会議ではこのように発言してください」というだけです。
この国の未来を見据えて政策を作るというのは、大変な仕事です。これを官僚に任せておけば、自分たちがラクできるから、自民党の政治家は、政策を官僚に丸投げする。なぜ丸投げをできるかと言えば、政権交代がないからです。
こんな政治、おかしいと思わないでしょうか。
官僚による政策決定が、今の時代でもうまくいくのであれば、それでも良いのかもしれない。 しかし、官僚による政策決定というのは、本質的な大きな問題が2つあります。 まず、どうしても、国民のために、国家の未来のために、これまでの前例にとらわれずに大きな「決断」をする、ということが出来ない。選挙による洗礼がないからです。 例えば、今年の春、民主党は、国民生活を直撃している原油高対策として、ガソリン税等の暫定税率引き下げという決断を参議院で行いました。道路を作るペースを落としてもよいから、国民生活を救うという決断です。しかしながら、官僚による政策決定と、それに乗っかるだけの自民党には、前例にとらわれずに政策を転換することは出来なかったのです。 そして、もう1つの問題。それは、官僚組織の利害と衝突をする政策、特に税金のムダ遣いをなくす、といった、行政改革を進めることがどうしても出来ないことです。10年も20年も前から、「行政改革だ、官僚依存脱却だ」と言い続けて、いまだに「官僚政治を打破しなければならない」などと言い続けている自民党。つまり、まったく何も出来ていない自民党政治の姿は、官僚依存の体質がその根源的な原因です。 日本という国家の未来を支える覚悟で、「国民のための決断」をする政治家、過去の前例にとらわれずに勇気を持って改革を行う政治家、そういう政治家があまりにも少ない、官僚任せの日本の政治、こういう政治がこれ以上続いては、日本は本当に沈没してしまう、私はそう考えました。 実は、4年前までの私は、違う考え方を持っていました。たとえ日本が沈没しても、例えば、それこそ海外に移住してでも、自分が幸せになれる道はあるだろう、と考えていました。しかしながら、2004年の秋、ロサンゼルスの地で私は初めて人の親になりました。娘が生まれたのです。その子の顔を見ながら、「この子たちが大人になるときに、安心して暮らせる日本を、きちんとした社会を残しておかなければならない。」そう思いました。そのことを、自分自身の問題として、自分自身の責務/使命として、感じました。 折しも、無差別殺人などの悲惨な事件が続いていた時期でした。「政治の場で、子育てや教育、人への投資に真剣に取り組まなければならない」と強く思いました。 政府に目を向ければ、国の借金は800兆円を超え、政府部内の至る所に既得権益や税金の無駄遣いが温存されていました。「政治の決断で、行政のムダを全廃しなければならない。」と考えました。 だから私は、立ち上がったのです。私は、官僚に依存することなく、自らみなさんのために仕事をする政治家になりたいと思います。 私たち民主党には、具体策があります。 税金のムダ遣いを構造的に生み出すシステムとなっている、特別会計という制度を廃止する。 特別会計というのは、道路特会なら道路、特許特会なら特許にしか、使えない予算です。節約して余っても、他の分野には使えない。がんばって節約して、財務省に返還してしまったら、次年度の予算が削られる。だから、各官庁としては、使い切ってしまう方が、各官庁の利益には適う。日本全体の利益には適わないが、確証の個別の利益には適う。 だから、マッサージチェアだとか、紙芝居だとかにも、道路の予算を使って、使い切ってしまおうという発想になるんです。つまり、制度、システムが、税金のムダ遣いを助長するようになっている。 今、テレビで、地方自治体の補助金流用の事件が取りざたされていますが、これらも、補助金が余って、中央官庁に返すと、次年度の予算が削られるから、自治体は、全部使い切るために、偽装してまでして、予算を使うんです。 制度が税金のムダ遣いを助長している。 こんなことは、間違いなくおかしいんです。しかし、官僚依存の自民党政治は、こういった現状になんら抜本的な改革を打てない。 それから、天下りという制度。私も役人出身ですが、天下りの禁止というのは、大賛成です。天下りの何が悪いかというと、最も悪いのは、霞ヶ関の官庁の周りに雲霞のごとくにくっついている、特殊法人や公益法人。これらの法人に、官僚OBが天下り、毎年毎年、いろいろな契約の形式を取って、税金が流れ込んでいる。こういった法人の業務というのは、乱暴な良い方をすれば、無くなっても国民のみなさんは困らないようなものばかりです。しかし、毎年毎年、これは民主党の調査で白日のもとに晒した数字ですが、12兆6千億円もの予算が、投入をされている。平たく言えば、この税金が、天下り官僚OBの給料に化けているわけです。 国の借金が800兆円を超えて、だから、社会保障費は削らなければならないといって、お年寄りが本当に困っている。それなのに、一方では、毎年12兆6千億円がムダに流れている。こんなおかしな話があるでしょうか。 しかし、自民党政治は、やはりこういった問題に対しても、一切機能しない。 特別会計という制度の廃止や、天下りの廃止、これは、簡単なことではありません。長年にわたって続いてきた制度を変える、霞ヶ関の公務員の雇用も絡んだ天下りを廃止するというのは、血の出るような、大変な改革です。それでもやりぬくんです。国民のために、これまでの永田町や霞ヶ関の常識にとらわれずに改革をやりぬく。この国の未来のために。 私は、人生をかけて、この仕事に取り組みます。 私は、経済産業省を退職して以来、まだまだほんの少しですが、自分の足で地元横浜を回って、いろいろな方々の話を伺いました。私がもっとも愕然とした事実。それは、高齢者の方々が本当に困っている現状でした。 これまで私たち日本国民が一生懸命作り上げてきた、世界に誇るべき国民皆保険、皆年金という社会保障のシステム。これが、今、崩壊の危機に瀕しています。 私は、よく民主党の人たちが、「戦後の日本を築いてくれたお年よりに鞭打つような後期高齢者医療制度、国民を年齢で差別する制度は良くない。廃止だ。」という論調に、あまり同調できないでいました。しかしながら、やはり、なんにも悪いこともしていない、これまで、まじめに働いてきた人々、その人たちが、普通に暮らせなくなっている。普通のひとたちが普通に暮らせない、世の中にしてしまった。これは政治の責任です。 こういった状況に、本当に自民党政治というのは、一切対応できていない。官僚依存が極度に進んで、去勢された政治の姿。 政権担当能力という話がよく出ますが、これまで、政権を担当していたのは、官僚であって、自民党というのは、その上に乗っかって、なにもしていなかったのです。「政治」をしていなかったのです。 日本の経済も社会も、本当におかしくなってきてしまっています。普通のひとたちが普通に暮らせない、世の中になってしまっています。 もうそろそろ、私たち国民一人一人が動かなければならないのではないでしょうか。 私は、この国の形を根本から改めるため、命をかけてやりぬきます。 この神奈川2区は、全国で最も注目される選挙区です。私のような公募候補者。お金もない、組織もない、地盤もない、何もない候補者が、自民党の中枢の1人である、お金も組織も地盤も磐石な相手候補に勝ってこそ、政権交代が現実のものとなります。その意味で、神奈川2区の情勢に、全国が注目しています。 どうか、みなさん、この次の選挙、私たちの手で、この横浜から、この国を変えようではありませんか。 私三村和也は人生をかけて、この選挙、歴史を画する選挙、日本の歴史上、初めての「真の政権交代」をこの横浜から実現する選挙にするため、人生をかけて戦うつもりです。 何十年かたって、「今の日本が立派になったのは、あの時、みんなであの選挙を戦ったからだよね。」そんなふうに言えるような選挙にしたいと思いますので、どうかみなさん、ともに戦って頂きたいと思います。よろしくお願い申し上げます。